デジカメの画素数は本当にどんどん増え、今や2000万画素という超高画素がスマホに搭載されるという状況にまでなってきています。
実は、10年前は320万画素でもかなりの高画素カメラとして扱われており、高画素=高画質っていう図式が成り立っていました。しかし、それも、ある程度まではその理屈が通っていましたが、今はその図式は必ずしも当てはまりません。
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そもそも高画素ってどういうこと?
デジカメの写真はデジタル画像、つまり、点の集まりでできています。
そして1枚の画像にこの点が、何個あるのかってことを表すのに、◯万画素、っていうような呼び方をします。
ちなみに高画素の定義は、そもそも決まってません。10年前なら320万画素でも高画素と言われていましたし、今なら1000万画素でもどちらかというと低画素カメラとして扱われていますね。
L判の写真であれば300万画素以上あっても、あまり意味が無い
デジタル画像を見る場合、スマホやパソコンの画面を通して見ることになると思います。この場合、再生機器の上限の画素数までしか画素を表示できません。ちなみに、スマホもパソコンもそこそこのスペックのものなら、大概、横1920画素×縦1080画素なので、約207万画素となります。これ以上の画素数で撮った写真も、実際画面で表示されるのは207万画素までということになります。
一方、L版で写真を印刷する場合、インクを使って紙に印刷するので、デジタル機器での再生とは必要な画素数が多少異なります。
一般的に、L版という写真用紙で、200〜300万画素がプリンターの性能の限界となるので、先ほどのスマホやパソコンと同様、それ以上の画素数で撮った写真も、写真用紙には反映されません。
よって、L判であれば、300万画素、2L版ならその4倍(縦2倍×横2倍=4倍)の1200万画素ってことになります。
見るのに必要なのは2〜300万画素だとして、オーバーした画素はどうなるの?
2000万画素で撮影した写真も、スマホで見たら、207万画素しか表示されないと先ほど書きましたが、余った画素は、見えません。
結局、モニターで表示できる画素数が決まっている以上、どんなに画素数が多い写真でも、スマホなどの画面の表示限界画素数まで画素数が抑えられて表示されます。つまり、自動的に縮小されて表示されるということですね。
じゃあ、何のために2000万画素もあるカメラがあるの?
L版や、普通のスマホで見る場合は、先ほど書いたとおり、余った画素は単なる無駄です。
しかし、撮った写真を大きなポスターにしたい時や、非常に画素数が多いパソコンモニターで見る場合は、先ほど隠れてしまっていた画素数も表示されるため、高精細な画像を見ることが出来ます。
一方300万画素のデジカメは、大きくプリントしたくても、画素数が300万画素しかないため、必要な画素数が足りません。一応大きくプリントすることはできますが、一つ一つのドットを無理やり拡大して表示することになるため、すごく荒い画像になってしまいます。
こういった大きく印刷する機会があるのであれば、高画素のデジカメが有利となりますね。
2000万画素のスマホやデジカメ まとめ
高画素のメリットは、大きくプリント(引き伸ばし)したい時や、トリミング(画像の一部を切り取ること)の際など、画像の精細感を損なわなくてすむということくらいです。
一方で画像が大きくなればなるほど容量を食いますし、誰かに画像をおくる際も、容量が大きいことによって余計な時間がかかったりします。(※最近のスマホは相手に送る際は自動的に画像サイズを縮小されるようになっているものもある)
今は1500万画素から2000万画素が主流になりつつありますが、そのうちスマホで3000万画素っていうのも現実に起こりえます。
一見画素数が多いとスゲー!!2000万画素やべー!!って思うかもしれませんが、明らかなオーバースペックで、無駄に容量を消費するだけですので、適度な画素数のデジカメやスマホを選んだほうが賢明だと私は思います。
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